北京オリンピック 食品の衛生管理は大丈夫?
今年は、北京オリンピックが開催される。期間中のチケットは700万枚発売されるという。1人が4競技分のチケットを買うとすると、観客だけで175万人 が北京に集まることになる。海外分は25%なので、約44万人の外国人が訪れることになる。それ以外に、選手、役員、記者、関係者も集まる。大会ボラン ティアも、パラリンピックを含めて10万人が中国全土から集まる。
17日間の期間中は、200万人以上の人口が増えることになる。北京市の人口1740万人の約11%である。となると、200万人の胃袋を満たさなければ ならない。1日600万食×17日間である。外国人だけでも40万~50万人分に食事を提供しなければならない。もちろん中国では、初めての経験だろう。 食材や調味料の調達がどこまで十分にできるのか。食べたいものを食べたい時に食べられるのか。値段はどのくらい高くなるのか。
そんな不安も尽きないが、一番心配なのが食中毒である。開催日が、8月8日から17日間というまさに真夏である。1年を通じても食中毒が発生しやすい時期にあたる。そもそも、200万人分の食材を入れる冷蔵庫があるのだろうか。
中国では今、信号を守ることや並んでバスを待つことなど、マナーの向上を市民に訴えている。多少改善されているとはいえ、まだまだ不十分のようだ。こうしたマナーを守れない人たちが、食品衛生にどこまで真剣に取り組んでいるのだろう。
200万人をもてなすためには人手がかかる。一時的な雇用に中国全土から働き手が集まってくる。こうした臨時雇いも含めて食事を作る人たちが、トイレの後の手洗いの徹底や、調理時に十分火を通すことなど、食品衛生の基本をどこまで理解しているのか不安が大きい。
マナーに関する報道はよく目にするが、調理現場での食品衛生の取り組みについての報道は多くない。中国から日本に輸入される食品でも、大腸菌や大腸菌群が陽性で違反になる食品がかなりある。中国での食品衛生に問題がある証である。日本や米国に輸出する食品は、中国国内で流通しているものより品質が高いといわれている。逆に、中国国内で流通している食品の品質には、不安が大きいということだ。
オリンピックは、大勢の人が、同時に同じ物を食べる機会も多くなる。それだけ集団食中毒が起こる可能性も高くなる。選手村の食事は、さすがに中国政府も万全の態勢を取るだろうが、北京市内の飲食店となると、どこまで食中毒対策を浸透させることができるのか、まったく未知数である。集団食中毒が多発すれば、故意でなくても、まさに「食のテロ」となる。(食品問題評論家 垣田達哉)
もし、食中毒が起きたとしても
虚弱体質
で片付けられそうですが。
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